富士宮の特殊事情

神事が穢れを嫌うと云うことから女人禁制とか身内の不幸があった人が祭りに参加しないと言うことがよくあります。穢れとは気枯れのことで、体調の不調や身内の不幸などで元気が出ない状態などを指すのだそうです。
昨年身内の不幸があったとき葬儀社の方にこんな話を伺いました。葬儀後当日に初七日を行うところは世に多いが富士宮では四十九日を行うことが多い。これは浅間大社の門前町と言うことが関係しているのではないかと推察され、身内の不幸などで神社の出入りが出来なくては仕事が成り立たないので、葬儀の後当日に四十九日を済ませることで忌み明けとしたのではとのこと。
現に身内に不幸があっても祭りを休まなかったという話は良く聞きます。要は当人の心持ち次第なのですがね。

平成14年11月12日 佐野記

参考文献

袖日記 大宮浅間秋祭り夜噺 囃子方の弁 富士宮囃子1 富士宮囃子2
 加藤長三郎氏講演 笛今昔 秋祭り 英文解説

伝説・こぼれ話

富士宮の特殊事情 物騒な話 湧玉囃子 血染めの笛 鉾立石
神田川原にのろしを上げて 露店が無かった祭り

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